身体障がい者の車椅子って、身体の一部くらいぴったりですよね。
本人の身体や使用用途にあわせて作るんです。
妹ちゃんも車椅子を作ってもらったので、作製のながれと手続きを記録しておきます。
こんにちは。
妹ちゃんの通院日時にあわせて東京から北九州に飛ぶのがつらい姉ポです。
CdLSで最重度知的障がいをもつ妹の成年後見人をしています。
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もういつだったか思い出せないけれど・・・
妹ちゃんの股関節が悪くなって、車椅子の購入を考えた両親に、介護用品のお店だか展示場だかのところへ連れて行かれたことがありました。
展示されていたサンプルを試したところ、大人用だとグラグラで、子供用だと狭苦しい。
お店の人が言うには、オーダーメイドで本人の身体に合ったものを作るのがよいのだそう。
費用は20万円ちょっとで、普通は行政に『四肢障がいの申請』をしてから作るとのこと。
身体障がい者への補助金が出るので、検討してみてはどうかとの助言をもらいました。
ひょいと買えるものだと思っていたので、不完全燃焼の気持ちで帰路に着きましたが、車椅子はともあれ、思うように歩けなくなってしまった妹ちゃんの未来が可哀想という気持ちだったのを覚えています。
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妹ちゃんの股関節は、療育センターの整形外科に診てもらってます。
不完全燃焼のあの日からだいぶ経ってから、四肢障がい申請について動き始めました。
そのへんは親と施設の職員の方がやってくれたので、詳細わかりかねますが、2018年3月22日に身体障害者手帳が交付されました。両親が亡くなる少し前です。
そののち姉ポは車椅子のことを忘れていたのですが、両親の葬儀などでは車椅子をお借りして、それが大活躍しました。
葬儀ではただでさえ人手不足の有事に、次から次へと移動しなきゃいけない場面。妹ちゃんの歩行速度に合わせて動くなんてとてもできない状況です。車椅子を借りたおかげであちこちスムーズに移動できる。
また、立ち体勢が不安定な妹ちゃんが、椅子がない場所でも車椅子に座っていられるという利点もありました。

車椅子の製作に向けて、施設職員の協力を得ながら、再び動き始めました。
妹ちゃんの通院のため、姉ポ、東京から北九州に飛びます。
2018年12月4日、療育センターで受診。
そのあとまだ時間があったので、バスを乗り継いで区役所まで書類を提出しに行きました。
余談、あまり知らない土地で乗るバスって不安ですよね。。。
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本人に合った車椅子にするため、色々なことを決めていく必要があります。
また、仮製作で試し乗りをして調整するとのことで、2019年2月22日に姉ポは再び北九州へ。
作製にあたっての確認事項はこんな感じだったかと。
- サイズ(採寸してくれますが、余裕をどの程度にするかなど決める)
- 車輪の種類(本人が手漕ぎするのか否か)
- 用途(常に座るのか否かで、座面にクッション性を持たせるかなど決める)
- ブレーキの種類(うちは足ブレーキにしました)
- 持ち手の高さ
- 本体の色
- シートの色
色決めは楽しかった!妹ちゃんカラーのピンクにしました。
引き取りは、施設側が療育センターまで行ってくださり、2019年4月25日、電話にてご報告いただきました。
【備忘録】
2016年6月24日 整形外科受診
2017年12月21日 整形外科受診
2018年3月22日 身体障害者手帳交付
2018年12月4日 受診と採寸、役所への申請
2019年2月22日 仮合わせ
2019年4月25日 車椅子引き取り
さて、費用は1割負担と聞いていましたが、補助があり、結局無料で作っていただいた形となりました。
だけど、姉ポが療育センターに通った費用は、東京からの交通費と宿泊費で20万円ほどかかったんですけどね。。。
東京ー北九州は交通の便はいいものの交通費(飛行機か新幹線代、電車代、タクシー代)、中1日取るために2泊3日のホテル代、3日間+お疲れ1日の合計4日間を仕事休業。
破産しそうな姉ポです。