
最重度知的障がいをもつ「妹ちゃん」の成年後見人で、
サイト「成年後見クラブ」の管理人をしています。
祖父、祖母、父、母があいついで他界し、2018年に妹ちゃんの保護者となりました。
成年後見の申立をしたところ、当初は、家族の意と反し、妹ちゃんの財産管理に職業後見人が就くことになりました。
専門職である職業後見人の弁護士が、本当にびっっっくりするくらい無知で、署名捺印の仕方から相続手続きまで、姉ポが教示するという事態に!
そののち財産管理も姉ポが担う審判が下され、いまは平穏に暮らせるようになりました。
とはいえ、両親が亡くなったタイミングで、赤の他人である弁護士の尻ぬぐいに、どれだけ姉ポの労力と時間とお金を使わされてきたことか。いまだに心の傷です。
そこで、私どもの後見業務を記録することが誰かの役に立つかもしれないと思い「成年後見クラブ」を立ち上げました。
わたしたち姉妹の紹介

- 『コルネリア・デ・ランゲ症候群(CdLS)』最重度知的障がい者
- 小頭症で顔が小さく、身長は120cmほどだが、中年になってかなりの体重増
- 療育手帳と身体障害者手帳を保持
- 実家のあった福岡県北九州市の入居施設で暮らす
- 「6歳まで育った症例がない!」「20歳まで心臓がもたない!」と言われながらも、親より長生き続行中

- 妹ちゃんの1歳上の姉
- 妹ちゃんの保護者であり成年後見人
- 東京暮らし
- 成年後見関連の書籍の装丁に多くかかわる

その流れで『不動産後見アドバイザー資格』も取得しました。
サイトの対象者と記事構成
成年後見クラブでは、最重度・重度知的障がい者の兄弟姉妹、ご家族に向けたサイトづくりをしています。
成年後見制度は、認知機能が衰えた高齢者と、知的・精神障がい者をおなじく扱った制度です。しかし、その二者は本質がまったく異なると姉ポは思っています。
しかもその数は高齢者の方が圧倒的に多く、成年後見について検索するとやはり高齢者のことを書いたサイトばかりが目につきます。
また、成年後見制度には、後見・保佐・補助の3類型と任意後見があります。最重度・重度知的障がい者は「後見」類型がほとんどかと思うのですが、「成年後見制度の利用の促進に関する法律」の説明に誤解がないようすべての類型を解説したサイトが多い印象を受けます。
そのようなサイトに辿り着き、知的障がい者の家族は思うわけです。
「?結局なによ」って 🙁
ですので成年後見クラブでは、次に該当する人に読んでもらいたい記事構成になっています。
- 最重度・重度知的障がい者の兄弟姉妹、家族である
- 成年後見類型である
- 家族後見人(親族後見人)である
◆ ◆ ◆
姉ポのところには、うちの事情を知った人たちから相談がよくきます。
自分で世話ができるのか心配...

せめて金銭的困窮に陥らないように財産を残したい...


むしろ財産が多すぎる方が危険ですから!
重度知的障がい者の将来について悩んでらっしゃるのだけど、日常に追われてなにもできないので心配だけが空回りしている、という話も聞きます。お気持ちすごくわかります。
成年後見クラブは、たとえば『ご近所さんから聞いた話』とか『知り合いのとこの話』とかいったノリです。
親がいなくなったあとの最重度知的障がい者とその姉の様子を知ることがで、すこしは安心されるのではないでしょうか。
この成年後見クラブが、なんらかのヒントになれますと幸いです。
成年後見クラブのカテゴリ説明
『成年後見』カテゴリ
重度・最重度知的障がい者の家族後見人に向けて、成年後見制度に関する情報、姉ポが行った後見に関する事務、主に財産管理の記録などを記事にしています。
『永遠の2歳児』カテゴリ
妹ちゃんと姉ポの雑記ダイアリーです。
うちのこと、困りごと、司法や立法への不平や、身上監護の記録などをつづっています。
表記について:障がい者
成年後見クラブでは「障害者」を表記上「障がい者」としています。
それは思想によるものではなく、記事全体の漢字をできるだけ減らしたいためです。