成年後見

物理的距離が家族をひきさく? 家族後見人のパワーに勝るものなし

2020年7月30日

家族イメージ

小倉家裁
遠方にお住まいなので、
あなたは成年後見人に相応しくないと思われす。

小倉の家庭裁判所から電話でそう告げられたのは、
申立書を送付した1週間後のことでした。

世の単身赴任のお父さん方にも同じく「遠方にお住まいなので、父親に相応しくない」そう言って親権を剥奪されるのでしょうか。ならば、私も受け入れましょう。しかし否。
大学でひとり東京で暮らしましたが、家族と切り離されることはありませんでしたよ。

しかも、過去ヨーロッパに住んでた姉ポからすると、九州は時差もないし。
確かに身上監護には遠距離で大変だけどしかたない。長年本人のことを知っているのは家族だけだから。
財産管理にいたっては距離は全く関係ない話。

 

家庭裁判所は、地元の専門職を後見人にされたいというお考えとのことでした。
(「専門職」というのは法律などの専門であって、成年後見ど素人の場合も)

小倉家裁
もし、ご本人が突然手術ということになったら、
北九州まで駆けつけるとでも言うのですか?

えっと...? 医療、家族、当然ですよね?

突っ込みどころがあまりに多いので整理してみます。笑

  1. そもそも成年後見人は、医療同意権をもちません。
  2. 妹ちゃんの入院は個室で24時間の付き添いが必要ですが、姉ポでない誰がやられると?
  3. 家族の一大事に駆けつけられないほど北九州市がへんぴな場所とは思われません。(お金と時間はかかるけど...)
  4. 財産管理は、どこにいようができます。(金融出身、複式簿記も得意です)
  5. これまでも姉ポが通帳や印鑑を預かっています。
  6. 会話ができない妹ちゃんとは、何十年ものキャリアがあります。
  7. 小倉家庭裁判所は、つい昨年、妹ちゃんの同級生の弟くん北海道在住者を成年後見人につけましたよね?知ってますよ!

 

実際、距離がなにか差し支えになっているかといえば、
・同行したい診察日に合わせて帰省すること
・妹ちゃんの洋服を用意するのに試着ができないこと
・対面での支援計画やモニタリング
成年後見人が九州にいたところで...何ひとつやっていただけないですよね。

単純に、なかなか会えないのは辛いです。
姉ポ

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