成年後見制度は、ひと人生を送った高齢者と、子どものままの無垢な知的障がい者を、区別なく対象としています。
これって全く違うと思うんです!
こんにちは。
法律を作ってる人のほとんどは当事者じゃないものな、と諦めぎみの姉ポです。
CdLSで最重度知的障がいをもつ妹の成年後見人をしています。
姉ポは、現在の成年後見制度にはいろいろな意味で無理があると感じています。
成年後見制度利用者の約2割ほどしかいない知的障がい者。高齢者と同等に扱われることからくる歪みは理不尽で、障がい者家族を苦しめることがあります。
家庭は様々で一概にまとめられませんが、周囲を見て姉ポが思う両者の違いは下記の通り。
認知症が疑われる高齢者 | 重度知的障がい者 |
判断力の認定が難しい | 知的障がいの判定がすでになされている |
本人が稼いできた財産である | 本人の家族が築いた財産である |
兄弟姉妹も高齢で頼れない | 兄弟姉妹が必然的に保護者となる |
高齢者の兄弟は、やはり高齢者。
それに対し、知的障がい者の兄弟姉妹は子どもの頃からお世話をする運命を受け入れていることが、比較的多いのではないかと。
また高齢者は、痴呆の見解があっても子から見れば親は親。社会的な立場があった人です。
それに対し、重度知的障がい者は、大人の歳になってもずっと子ども。
だから、両親が、家族が、周囲の人たちが、人生かけて守っているわけで、
本人に会ったことすらない職業後見人が土足で踏み荒らしていいものではないんですよ。
財産に関しては、もっとわかりやすい。
高齢者の財産は、代々のものがあれど、自分が稼いだお金。
知的障がい者の財産は、その家族が稼いだお金。
*軽度の方は工賃など稼ぎがあるかと思いますが、重度の場合で書いてます。
そういうこと、政治家や法曹界の皆さんは把握してお仕事をされてほしいものです。