本人はもとより保護者の許可なく、知的障がい者の居室に監視カメラがあるってどう思われますか?
こんにちは。
洋服より車より、住居を重要視している家大好き姉ポです。
CdLSで最重度知的障がいをもつ妹の成年後見人をしています。
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北九州市立の障がい者施設にお世話になっている妹ちゃんですが、2021年の秋頃、強制的に居室を替えられる事件が起こりました。
それがきっかけで、施設がこれまで行なっていた一部の不適切な事実があらわになりました。
そのひとつが、妹ちゃんの居室の監視カメラ。
当初の説明
いつだったか、姉ポが母を連れて、施設に面会に行った時のこと。
現場の職員から、居室の監視カメラについて提案を受けました。

夜中など体調の異変があったときに気づけるよう、
居室に監視カメラをつけてはどうかと思うのですが。
詳しく聞いてみると、設置費用などは施設持ちなのだそう。
おそらく、どこか設置の予定があって、他の居室も要望があれば一斉に工事をしましょうということでしょう。
「居室内での様子を見られてるの恥ずかしいわよね」
と、母は抵抗があるようで、設置に反対の様子でした。
しかし、姉ポとしては抵抗がなく、設置をお願いして帰宅しました。
朝になって妹ちゃんの異変に気が付かれたりするよりは、カメラで様子を見てもらっていたほうが安心だと思ったからです。
帰宅後、父に報告すると「施設側がつけてくれるんか?!ありがたいのう」と賛成の様子でした。
- 母 :反対
- 姉ポ:賛成
- 父 :賛成
と、このような経緯があったのです。
実は入居当初から無断でついていた?!
2021年秋頃、施設内に感染者(何の『感染』なんだ!?)が出て、監視カメラのある妹ちゃんの居室に移すのだと連絡が入りました。
このときの詳細と姉ポの怒りは、別の記事に綴ります。
他にも解せない数々のことを言われたので、正式に文書で質問を送りました。
施設より回答を得ましたが、その文書ひとつがこれです。


監視カメラのついた部屋に、妹ちゃんが入居したのです!
ひえ〜。
許可なく、入所以来ずっと居室を監視されていたとは〜!
それだけではなく、数年後に「これからつけます」的な小芝居までしていたということです。
つまりあのとき、無許可の監視カメラを隠蔽していたということです。
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無許可・・・
父、母、姉ポは、提案時に初めて監視カメラについて考えたけど、市の施設が本当にそんなプライバシー侵害をするのだろうか。
念のため、もうひとりいる家族に確認しました。

もうひとりの家族、弟くんは今の今までカメラに気が付かなかったそうで、その話をしたこともないのだそう。
はい...無許可確定。
その理由も人権侵害では?
驚くことに、監視カメラのある部屋に入れた理由はこうだそうです。

・・・何言ってるの?!妹ちゃんは人のいないところで自傷しないよ!
見張るってなによ!
彼女の自傷は、血を出して、人の注意を引くためのものなので、夜中、居室内で人知れず自傷することはないのです。
それは、現場の職員さんもわかっていることなのに。。。
妹ちゃんが言葉喋れないからって、でっちあげないでいただきたい。
仮にモニタで自傷行為を見張っていたとしても、自傷行為はバリバリっと一瞬なので、居室に駆けつける前に終わってるわけです。
『自傷が理由』であれば、監視カメラの設置なんて冗談じゃない!
家族の誰も、絶対許さなかったはずです。
そのご
施設側は、説明なく、許可なく、居室を監視してたこと、それを隠蔽するために、家族を騙す行為をしたこと対し、未だ謝罪もありません。。。
このようなことがあると、北九州の入所施設に対して不信感をもってしまいます。
本当に良くしていただいてるのは脳みそではわかっています。
でも「元気にすごされていますよ」ですら、疑う気持ちがうっすら湧いて出てくるのです。
「原因不明のアザができまして」と言われても「本当は知ってるのではないか」。
顔に傷をいっぱいつくって血を出しているのを「自傷だ」と職員は言っているけど「本当は誰かにやられたのではないか」。
せっせと購入して送っている衣服、着ている写真すら見たことないけど「別の人が来ているのではないか」。
などなど。違うとわかってても、そういう気持ち湧いて出るようになったことが自分で嫌。
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強制的に居室を移されたのも心にひっかかったままだけど、この記事では許可なく居室に監視カメラをつけられていたこと、それを隠蔽する行為に騙されていたことを取り上げました。
本当は問題提起して追求をしたいけど、妹ちゃんが人質にいるようなものだから。泣き寝入りします 😥
本人が保護者の目の届かない距離にいる恐ろしさを実感した事件でした。